動画撮影やVlog用カメラとして人気の高い、キヤノンPowerShot V1(2025年4月25日発売予定)とソニーZV-E10(2023年4月21日発売)の違いをご紹介します!
どちらも人気のメーカーの機種ですが、設計思想や搭載機能には大きな違いがあります。
「どっちを買うべきか迷っている…」
「自分の使い方にはどちらが向いているの?」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10の主な違い以下の5つになります。
1. レンズ一体型 vs レンズ交換式
2.センサーサイズの違い
3. 動画撮影機能の違い
4. 操作性と使い勝手
5.価格と拡張性
比較した内容をもとに、キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10どちらがおすすめかをまとめました。
・キヤノンPowerShot V1: 高性能で本格的な映像制作をしたい
・ソニーZV-E10:YouTube/SNS向けのVlog制作に特化したい、様々なレンズを使いたい
本文にてキヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10の違いを詳しくお話しします!
▼キヤノンPowerShot V1

▼ソニーZV-E10

キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10の違いを比較
キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10の違いについて説明します。
1. レンズ一体型 vs レンズ交換式
両機種の最も根本的な違いは、カメラの基本設計にあります。これが他のすべての特徴の違いにつながっています。
比較ポイント | キヤノンPowerShot V1 | ソニーZV-E10 |
---|---|---|
メリット | ・すぐに撮影開始できる ・レンズ交換の手間なし ・コンパクトな一体型設計 ・防塵の心配が少ない | ・用途に応じたレンズ選択が可能 ・表現の幅が広がる ・レンズ資産として残る ・将来的な拡張性が高い |
デメリット | ・レンズの選択肢がない ・焦点距離が50mmまでに制限 ・将来的な拡張性に制限 | ・レンズ別購入で初期コスト増 ・レンズ交換の手間 ・レンズ込みだとサイズ・重量増 ・防塵対策が必要 |
キヤノンPowerShot V1はレンズ一体型のコンパクトデジタルカメラです。
本体とレンズが一体になっているため、追加の機材を購入する必要がなく、すぐに撮影を始められるのが最大のメリットです。F2.8-4.5の明るいレンズを標準装備し、広角16mmから標準域50mmまでをカバーしています。
引用元:Canon公式
一方、ソニーZV-E10はレンズ交換式のミラーレスカメラです。用途に応じて最適なレンズを選べるため、表現の幅が広がります。単焦点レンズで浅い被写界深度の映像を撮ったり、望遠レンズで遠くの被写体を大きく映したりできます。ただし、レンズを別途購入する必要があるため、初期投資は大きくなります。
引用元:SONY公式

レンズ一体型がいい場合はキヤノンPowerShot V1、交換式がいい場合はソニーZV-E10を選ぶといいですね!
2. センサーサイズの違い
センサーサイズは写真や動画の画質に大きく影響します。特にボケ味(被写界深度)や暗所での撮影性能に違いが出ます。

ソニーZV-E10はAPS-Cサイズ(23.5×15.6mm)のセンサーを搭載しており、PowerShot V1の1.4型センサーよりも面積が約1.6倍大きくなっています。これにより、特に低照度環境での撮影時にノイズが少なく、ダイナミックレンジも広くなります。また、背景ボケも自然に出やすいのが特徴です。
一方、キヤノンPowerShot V1は1.4型センサーを採用していますが、一般的な1型センサーよりも約2倍の面積を持ち、コンパクトカメラとしては大型のセンサーとなっています。そのため、通常のコンパクトカメラよりも高画質な撮影が可能です。
画素数は両機種ともに2000万画素を超えており、解像感に大きな差はありません。ただし、1画素あたりの大きさ(ピクセルピッチ)はZV-E10の方が大きいため、理論上は低照度での性能に優れています。
3. 動画撮影機能の違い
キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10では動画機能が異なります。
特徴的な動画機能 | Canon PowerShot V1 | Sony ZV-E10 |
---|---|---|
4K60P撮影 | ✅ 対応(クロップあり) | ❌ 非対応 |
冷却機構 | ✅ 冷却ファン搭載 | ❌ なし |
ログ記録 | Canon Log 3 | S-Log2 / S-Log3 |
ビデオ用特殊機能 | 被写体追尾IS | 背景ぼけ切換機能 商品レビュー用設定 |
キヤノンPowerShot V1の大きな特徴は冷却ファンを内蔵していることです。これにより4K 30pでは熱による制限なく撮影を続けられます。また、4K 60pにも対応しており、滑らかなスローモーション映像も撮影可能です。動画のビットレートも4Kで最大340Mbpsと高く、10bit記録のCanon Log 3にも対応しています。
引用元:Canon公式
ソニーZV-E10は4K 30pまでの対応で、標準設定では連続約20分の撮影が限度となります。ただし、S-Log2やS-Log3などのプロ向けの画作りに対応しており、色彩表現の幅は広いです。

4K 30pで長時間の動画撮影行いたい場合は、キヤノンPowerShot V1を選ぶと冷却ファンが搭載されているので安心ですね!
4. 操作性と使い勝手
両機種とも、Vlog撮影や自撮り撮影を快適に行えるよう設計されています。バリアングル液晶を搭載し、自分撮りも簡単にできます。
項目 | Canon PowerShot V1 | Sony ZV-E10 |
---|---|---|
コンテンツ制作向け機能 | 冷却ファンで長時間撮影 | 背景ぼけワンタッチ切替 商品レビュー用設定 |
バッテリー駆動時間 | 4K30P: 約40〜55分 (環境による) | 静止画: 約440枚 動画: 約80分(実撮影) |
拡張性 | レンズ一体型 アクセサリー対応 | レンズ交換可能 Eマウントレンズ互換 |
キヤノンPowerShot V1はやや大きめのグリップで安定感があり、操作ボタンも使いやすく配置されています。静止画と動画の切り替えスイッチがあり、撮影モードの切り替えがスムーズです。
引用元:Canon公式
ソニーZV-E10はVlog特化のUIを採用しており、商品レビュー用設定や背景ぼかし切替ボタンなど、動画クリエイター向けの機能が充実しています。本体はややコンパクトで、特に女性の手にも持ちやすいサイズになっています。
引用元:SONY公式
5. 価格と拡張性
価格面では、PowerShot V1は約148,500円(税込)とやや高価ですが、高性能レンズが一体となったオールインワンシステムであることを考慮する必要があります。
一方、ZV-E10はボディのみで約108,900円(税込)からと、初期投資はPowerShot V1より抑えられます。ただし、レンズを別途購入する必要があり、標準ズームレンズ付きキットでも約12万円台となります。将来的にレンズを追加購入することを考えると、総コストはPowerShot V1を上回る可能性があります。
拡張性という観点では、ZV-E10はレンズ交換式のため、撮影の幅が広がります。PowerShot V1は固定レンズのため、拡張性には限界がありますが、その範囲内で最適化された性能を発揮します。
実際の販売価格は変動する可能性があるため、気になる方は在庫があるうちにお早めに確認してみてくださいね!
価格は市場の状況や販売店によって異なる場合があるので、購入前に下記リンクをご確認ください。
▼キヤノンPowerShot V1

▼ソニーZV-E10

キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10のスペック
キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10を以下にまとめました。
機能 | キヤノンPowerShot V1 | ソニーZV-E10 |
---|---|---|
カメラタイプ | コンパクトデジタルカメラ (レンズ一体型) | レンズ交換式ミラーレス一眼カメラ |
センサーサイズ | 1.4型CMOSセンサー (約18.5×12.3mm) | APS-Cサイズ(23.5×15.6mm) |
有効画素数 | 約2230万画素 | 約2420万画素 |
レンズ | 固定式ズーム(16-50mm相当、F2.8-F4.5) | 交換式(Eマウント) |
動画性能 | 4K 60p対応、冷却ファン搭載で長時間撮影可能 | 4K 30p対応、約20分(標準設定時) |
本体サイズ | 約118.3×68.0×52.5mm | 約115.2×64.2×44.8mm(ボディのみ) |
重量 | 約426g(バッテリー含む) | 約343g(バッテリー含む、ボディのみ) |
価格 ※2025年4月時点 | 約148,500円(税込) | 約108,900円~(税込、ボディのみ) |
▼キヤノンPowerShot V1

▼ソニーZV-E10

キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10はどちらがおすすめ?
さて、ここまで両機種の特徴や口コミを詳しく見てきましたが、どちらがおすすめかを紹介していきます!
キヤノンPowerShot V1がおすすめな人
PowerShot V1は「すぐに高品質な動画撮影を始めたい人」に最適です。特に以下のような方におすすめします。
・カメラ初心者で、レンズ選びに悩みたくない人
・4K 60pの高フレームレート撮影や長時間の連続撮影が必要な人
・オールインワンのシンプルなシステムを求める人
・動画編集でログ撮影や高ビットレートの映像を扱いたい人
・持ち運びの手軽さと高画質を両立させたい人
PowerShot V1の最大の魅力は、「買ってすぐに高品質な撮影ができる」点です。レンズ選びに悩む必要がなく、冷却ファン搭載で長時間の撮影も安心。動画制作がメインで、複雑なシステムを必要としない方には最適な選択肢です。
▼キヤノンPowerShot V1

ソニーZV-E10がおすすめな人
ZV-E10は「将来的に表現の幅を広げたい人」に向いています。以下のような方にピッタリです。
・様々なレンズを使い分けて表現の幅を広げたい人
・将来的にカメラシステムを拡張する予定がある人
・より大きなセンサーの画質にこだわりたい人
・軽量コンパクトなボディを重視する人
・コストパフォーマンスを重視する人
ZV-E10の最大の強みは「拡張性」です。初期投資を抑えながらも、徐々にレンズを増やして撮影の幅を広げられます。APS-Cセンサーによる高画質も魅力で、特に写真撮影も重視する方には適しています。
▼ソニーZV-E10

まとめ:あなたに最適なVlogカメラはどちら?
キヤノンPowerShot V1とソニーZV-E10の違いを徹底比較してきました。
両機種の特徴をおさらいしましょう。
キヤノンPowerShot V1は、高性能レンズ一体型のコンパクトカメラで、すぐに高品質な動画撮影を始められます。冷却ファン搭載で長時間の4K撮影が可能で、Canon Log 3対応など動画性能が秀逸です。オールインワンの手軽さを重視する方に最適です。
ソニーZV-E10は、レンズ交換式のミラーレス一眼で、表現の幅を広げたい方に向いています。APS-Cセンサーによる高画質と、コンパクトなボディが魅力です。将来的にカメラシステムを拡張したい方や、コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
長時間の連続撮影が必要で、高品質な動画撮影を始めたい方は キヤノンPowerShot V1がおすすめです。
初期コストを抑えつつ、レンズ交換式で表現の幅を広げたい場合はソニーZV-E10がおすすめです。
どちらのカメラも素晴らしい性能を持っていますが、あなたの撮影スタイルや予算に合わせて選ぶことが大切です。この記事が皆さんのカメラ選びの参考になれば嬉しいです!
▼キヤノンPowerShot V1

▼ソニーZV-E10
